「あの時、ああしていれば…」
「なぜ、あんなことをしてしまったんだろう…」
ふとした瞬間に、過去の出来事が頭をよぎって、気持ちが沈んでしまうことはありませんか?
何年も前のことなのに、まるで昨日のことのように心に浮かんできて、自分を責めてしまう…。
このような“後悔のループ”は、アダルトチルドレン傾向のある方や、繊細な感性を持つ方に多く見られる心の反応です。

【過去の出来事に囚われてしまう2つの原因】
では、なぜ私たちは過去に囚われてしまうのでしょうか?
それは、大きく分けて次の2つが原因です。
① 感情の整理ができていない
→ その出来事に対して「報われない思い」が残っている状態。
② 知性(思考)の整理ができていない
→ 出来事に対して「自分なりの答え(納得)」を出していない状態。
心が納得できておらず、思考でも結論が出ていないため、いつまでもぐるぐる考え続けてしまうのです。
【例:ミーティングでうまく話せなかった日の夜】
たとえば、こんな出来事があったとします。
ミーティングでうまく話せなかった → うまくいかなかった自分にモヤモヤ →
帰宅後「あの場面、もっと上手く言えたのに」「みんなにダメなやつだと思われただろう」
という考えが頭から離れない…
こうなると、感情は落ち込み、思考はぐるぐる同じことを繰り返し、
最終的に「私はダメな人間だ」という自己否定に繋がりがちです。
【心の整理の方法:2つの視点から総括する】
この「心のぐるぐる」を止めるには、
①知性(思考)と②感情、両方の視点から総括をしておくことが大切です。
【知性の視点:出来事に納得できる“答え”を出す】
「本当にみんなにダメだと思われたのか?」と一歩引いて考えてみましょう。
▶実際には誰からも何も言われていない
▶自分で自分にダメ出ししていただけ
▶実はいつも“自分を否定する癖”がある
こうして冷静に事実と感情を切り分けてみると、
「今回は自分が自分を責めただけだった」と気づくことができます。
【感情の視点:未処理の想いに“けじめ”をつける】
「もうあの出来事に囚われるのはやめよう」
「うまくいかなかったけど、それが今の自分。次に活かそう」
このように、自分の中で感情にけじめをつける「決断」も必要です。
【出来事に“知性”と“感情”のけじめをつけると、心は軽くなる】
人は誰しも、過去の出来事に引っ張られやすいものです。
けれど、一つひとつにしっかりと 思考の答えと感情のけじめ をつけていくことで、次第に囚われる回数が減っていきます。
そして、過去の出来事に振り回されない“心の軸”が、少しずつ育っていくのです。
【最後に…】
「心の整理」は技術です。
慣れないうちは難しく感じるかもしれませんが、練習を重ねれば誰でもできるようになります。
もし、心の整理がうまくいかない、同じことを何度も思い出してつらい…という方は、どうぞお気軽にご相談ください。
あなたの心に、静かで温かい“けじめ”を。
一緒に取り戻していきましょう。
💬まずはお気軽にご相談ください
あなたの人生に、新しい一歩が訪れますように。
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