不安が強いと、人生の選択肢がどんどん狭くなっていく
今回は「不安を動機に行動してしまうことの危うさ」についてお話しします。
私たちは誰でも、「不安だからやめておこう」「失敗したら怖いから避けよう」
という選択をしてしまうことがあります。
しかし、その選択が続くと、少しずつ人生が動かなくなってしまうのです。
不安を選ぶほど、行動できなくなっていく
高齢の父との会話の中で、こんなことがありました。
「足がふらつくのが不安で、外に出るのを控えている」
「机の下のものを拾うときにバランスを崩しそうで怖いから、机を変えてほしい」
病院では特に異常はなく、体に大きな問題があるようには見えません。
それでも、父の中では“転倒するかもしれない”という不安が膨らみ、行動を制限してしまっているのです。

このように「不安」を理由に行動を避け続けると、
次のような悪循環が生まれます。
こけるのが不安だから行動しない
→ 行動しないから筋力が低下する
→ ふらつきが増して、ますます外出が怖くなる
→ 結果として家に引きこもるようになる
これは高齢者に限らず、誰にでも起こりうる「心の萎縮反応」です。
不安を動機に生きると、世界がどんどん狭くなる
不安を避ける生き方は、一見「安全」に見えます。
しかし実際は、心のエネルギーをどんどん奪い、
「できない」「怖い」「人と関わりたくない」という感覚を強めていきます。
そして、気づけば一人で過ごす時間が増え、
人の温かさや外の空気を感じる機会が減っていきます。
この状態が長く続くと、孤独や自己否定感が強まり、
ますます不安に敏感になってしまうのです。

アダルトチルドレンの方も、幼少期から
「失敗してはいけない」「人を怒らせてはいけない」
といった不安をベースに生きてきたため、
無意識に“不安を回避する選択”を繰り返してしまう傾向があります。
「やりたい」動機に切り替えることで、心が動き出す
では、どうすればこの悪循環から抜け出せるのでしょうか。
それは、「不安だから避ける」ではなく「少しでもやりたいからやってみる」
という小さな動機に切り替えることです。
たとえば、
「外に出るのが怖い」ではなく、「今日は玄関まで行ってみよう」
「話すのが苦手」ではなく、「挨拶だけしてみよう」
そうやって“やりたい”を小さく選び続けるうちに、
不安の中にも「行動できた」という実感が積み重なっていきます。
そして心の中に、「不安だけど、私はやってみたい」という
新しい自信が芽生えていくのです。
不安ではなく、“やりたい”を選ぶ人生へ
もしあなたが今、
「怖くて行動できない」「人と関わるのが不安」と感じているなら、
それは心が“安全を求めている”サインです。
無理をする必要はありません。
けれども、少しずつ「不安よりも、自分の願いを選ぶ練習」を始めてみましょう。
ナカムラヒーリングオフィスでは、
アダルトチルドレンの方が“怖れの動機”から“自分らしさの動機”へと
変わっていくためのカウンセリングを行っています。
不安を超えて、自分の本音に従って生きる力を取り戻すお手伝いをしています。
一緒にやりがいを持てる人生に変えていきましょう

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