相手と話がかみ合わず、胸がざわつく時
誰かと話している時、「なんでこの人は分かってくれないの？」
そんな感覚に包まれて、急に怒りや悲しみが湧いてくることがあります。
例えば、生きづらさを相談したのに、返ってきたのは“正論のアドバイス”。
「あなたは私のつらさを軽く見ている」
そう感じると、一気にストレスが高まり、
相手の言葉が攻撃に聞こえてしまうこともあります。
逆に、アドバイスした側も
「誠意を持って答えただけなのに…なぜ怒られるの？」
と理不尽さを抱え、関係に緊張が生まれてしまいます。
すれ違いの原因は「合理性の違い」
このズレは、“どんな合理性で話しているか”の違いで起こります。
相談者が求めているのは「感情的合理性」
- 私の気持ちを分かってほしい
- 感じているつらさをまず受け止めてほしい
つまり、気持ちの流れを理解しながら、安心できる“心の出口”を探したいのです。
一方で アドバイスする側は「知的合理性」で回答しがち
- 問題の原因
- 解決策
- どうすれば改善できるか
この違いが、会話のかみ合わなさを生みます。
男女の会話でも起こる“よくあるすれ違い”
「嫌なことがあった」と話す女性に、男性はすぐに“解決策”を提示してしまう。
しかし女性は、まず『気持ちを分かってほしい』と感じています。
求めている合理性が違うため、
「なんでそんな言い方をするの？」
「いや、理屈ではこうなるだろ？」
と、どちらもイライラしてしまうのです。
「どの軸で話している？」を意識するだけで関係は変わる
知的合理性（解決策・方法・正論）
感情的合理性（気持ち・感情の流れ・心の動き）
どちらの軸で話しているかを理解すると、相手の反応がまったく違って見えます。
もし誰かが“感情の軸”で語っているなら、
「そんな気持ちになってしまったんだね」
「それはつらかったよね」
と気持ちの流れを一緒に辿るだけで、相手の心はほどけていきます。
アドバイスが響かないのは、あなたのせいではありません
・アドバイスしても相手が不機嫌になる
・相談したのに、返事にモヤモヤする
・話がかみ合わず、疲れてしまう
そんな時は、
“知的合理性”と“感情的合理性”のどちらで話していたか
を振り返ってみてください。
あなたのコミュニケーションが悪いわけではありません。
ただ、お互いの“会話の軸”が違っていただけなのです。
人間関係のストレスにお悩みの方へ
アダルトチルドレンの方は、特にこの「感情と理屈のズレ」を
日常で感じやすい傾向があります。
もししんどさを抱えているなら、一度ご相談ください。
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